2012/05/28

Harrods Diamond Jubilee Crowns

イギリスでは、エリザベス女王即位60年を祝う「ダイヤモンド・ジュビリー」の記念式典が、6月2日~5日までの4日間行われ、式典の4日間は国民の祝日となり、国をあげて女王を祝福するそうです。

イベントの中でもバッキンガム宮殿で行われるコンサートが気になるところですが、老舗高級百貨店『ハロッズ』に注目してみました。


  ハロッズは、エリザベス女王の「ダイアモンド・ジュビリー」のお祝いに合わせ、様々なブランドやデザイナーたちに「女王に捧げる王冠を作ってもらう」というプロジェクトを企画しました。

聖エドワードの戴冠式の王冠のレプリカに基づいて、展覧会用に作成された31のクラウン。
とっても豪華です。

Ballgowns&クラウンの展覧会は6月15日まで展示されるそうです。

ポールスミス
ランバン


サルバトーレフェラガモ
ロベルトカヴァリ
デビアス
ブルガリ





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デザイナーの思いが詰まったクラウン。  
楽しくって、ゴージャスな企画です。
出来上がる過程が少し見られて嬉しいです。
現物を実際に見たいですねー。

展示はされてませんが、ハロッズのサイトで見つけた
Kitty princess!

2012/05/27

KATAGAMI STYLE

三菱一号館美術館の展覧会に行ってきました。


着物やその他染織品の文様染に使われる日本古来の型紙は、この時期に西洋にもたらされ、その美しいデザインや高度な技術が高く評価されて、当時西洋各地で起きた美術工芸改革運動に大きな影響を与えました。
  
本展は、19世紀末から20世紀初頭にかけて西洋に渡った日本の美術工芸品の中でも特にこの型紙に注目し、型紙が西洋の芸術家たちの創作活動にどのような 影響を与えたのかを紹介する日本で初めての試みです。

日本で生まれた型紙が海を渡り、染色という本来の用途を超えて自由に解釈され、アール・ヌーヴォーを はじめとする西洋の美術工芸改革運動の中で豊かな広がりを見せていった様相を、約400点の作品とともに俯瞰する展覧会です。




1千余年の歴史がある「型紙」は、江戸時代中頃から明治時代前期に隆盛を極め海外にも輸出されてジャポニズムの一端もになった。




型紙の歴史の紹介にはじまり、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツと国別に型紙に影響を受けた作品の紹介や、現代において生きつづけるデザインの例を紹介しています。


この型紙クールです!




型紙(左)影響を受けた作品(右)


型紙

影響を受けた作品

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繊細で大胆な構造。作品を作る為の型紙なのに、作品になってます。
ずーっと見ていても飽きない。
「色あせない」って、こうゆうことだわ〜と思いつつ、
今まで海外の芸術作品を見て、うっとりしていたものが、日本の「型紙」の影響があったということが、この展覧会でわかりました。
個人的には江戸小紋の柄なども好きです。
そして最近、江戸の文化について、とっても気になっております。

お目当てのものがグッズ売り場にあったのですが、人気でずーっとSOLD OUT
なんです。
その名も「DESIGN NORI」 海外でも紹介されているんですよ!
レーザーカッターで切り抜いた海苔です。
どう使おうか考えるのが楽しくなります。






2012/05/25

Design of the Year 2012 London

132 5. ISSEY MIYAKEは、デザインミュージアムロンドンアワードに
選ばれました。 

「デザイン界のオスカー」ともいわれる「デザイン・オブ・ザ・イヤー」は、ロンドンのデザインミュージアムが、過去12ヶ月の間に発表された世界のデザインから、最も革新的で魅力的なデザインとして選定したデザインに与えられる賞だそうです。

マジックを見ているようです

「132 5. ISSEY MIYAKE」についての記事を見つけました。

プロジェクト名の数字にはそれぞれ意味があり
「1」一枚の布が、
「3」三次元の立体造形を経て、
「2」二次元の平面に折りたたまれ、
 半角の余白後に続く「5」は、5次元を表す。

 時間を加えた4次元を飛び越えて、折りたたまれた造形を着用することで、衣服としての生命力が広く放たれることを示す。それと同時に、服に込めた考 え方が、さらに次の段階ー未来・宇宙ーに進んでいくことに対する思いも含まれているという。

キーワードは「再生・再創」

素材は帝人ファイバー株式会社が開発した再生繊維。PETボトルやポリエステル製品から、高純度のポリエステルにもどすという 高度精製技術からできたもの。この技術による製品を回収すれば、繰り返し再生しても品質悪化や劣化の心配がなく、石油から新たに製造することと比べて、エ ネルギー消費量、CO2排出量ともに約8割の削減が可能だという。当然ながら、Reality Labでは、着やすい衣服となるように、織物産地も加わって、繊維そのものにも独自の工夫も加えているという。

「驚きと喜び」のある服づくり

三角形が核となった図形をプリントした一枚の布を折りたたみ、プレスをする。縫製工程も必要ない。身体に支点を求めないという構造は、衣服の概念を超えた衣服であり、従来とは、完全に異なった次元の服づくりの方法 論を衣服にもたらした。
「構造体=構造による造形」の衣服は、服飾史上の大革命なのである。
驚きをもたらす服の提案というだけではなく、環境、服づくりの今後に向けた提言をも含むプロジェクトである。





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プロジェクト名の意味を読んだだけで、2回ほど心が跳ねた。
新しい発想、試みは、物づくりに対して純粋に向き合う事で生まれるのか?
そんなに簡単ではないことはわかっているけれど、サイズ感を重視している
自分にとっては、とても刺激的な記事でした。
頭をやわらかくしたいなー。