2013/05/29

いのちの色

先日のプロフェッショナル仕事の流儀は染織家の志村ふくみさんでした。

人間国宝に認定され、現在88歳になられたそうです。

草木染めは、植物のいのちを奪う行為。
強い覚悟を持って挑むとおっしゃっていました。

染めに関して「導きの書はないけど、導きの色はある。それを追い求めているんです」

この言葉は心に響きました。


絹の糸を染める仕草は、飴を練っているようにも見え、とても艶やかです。

空気に触れると、パッと色が変化して光るんですね。
(糸が絹なので美しいです)



染めの中でも藍の色は特別だということが映像でよく解りました。

藍の華

 藍を発酵させるために、小麦の糠やお酒を使用するそうです。

生きてる 〜。育ってる!
小さな宇宙!!

時間と共に、色の変化が楽しい。


ちなみに、水に溶けない藍を発酵という過程で可溶化させ染色出来る状態に
することを「藍を建てる」と言うそうです。


 再放送は5/31(木曜深夜)午前0:40〜   1ch です。







2013/05/26

VOCALOID OPERA


 昨年12月に山口・山口情報芸術センター[YCAM]で初演された「THE END」

ルイ・ヴィトンが衣装提供していることでも話題となっていました。


 
 生きているのかどうかもわからないボーカロイドの初音ミクが、「私は死ぬの?」と言いながらさまよって、自分の劣化コピーと出会ったりペットと話したりして「死とはなにか?」を探す旅に出るというストーリーです。




スタイル画






人間不在のオペラ。

オーケストラも一切登場せずに、どうやって演出するのか、とても興味がありました。

”体験してみたい”気持ちが強くあったのと、客層にも注目していました。










 オペラに対しての自分の概念が解けていきました。
(歌手とオーケストラは、居てこそオペラだと思っていたから)

又、凄いチャレンジだなーと思いました。

映像が特に面白くって、CGだからこそ表現できるものがあると。
東京公演は2日間ありましたが、少し変えているそうです。

最初は、アトラクションに行く気分だったのですが、観ている間に何かを注入されたのか。。

観終わった後に、曲が頭の中に残ります。








11月には、フランス・パリのシャトレ座で上演されることになっています。


この空間だけでも行ってみたい!!









 






初音ミクとは

2007年にクリプトン・フューチャー・メディアから、ヤマハの開発した
音声合成システム『VOCALOID2』を採用した歌声を合成するソフトウェア製品
として発売された。

声に歌い手としての身体を与えることでより声にリアリティを増すという観点から
ソフトウェア自体をバーチャルアイドル(バーチャルシンガー)と見立てて
キャラクター付けしている。

名前の由来は、未来から初めての音がやって来るという意味で、
「初めての音」から「初音」、「未来」から「ミク」

発売元のクリプトンはキャラクター画像については非営利であれば、ほぼ自由な
利用を認めており、ユーザーによる歌声の利用だけでなくキャラクターを用いた
創作活動をも促進する形がとられている。
                    Wikiより抜粋



2013/05/20

glitchKnit




 生産中止になったニッティングマシン「Brother KH-970」をハッキングし、
グリッチ・ニットを制作。
上のビデオはこのプロジェクトの概要をまとめた初ビデオとなる。

 “グリッチ”とは”機械やデータの破損そのもの、あるいは、破損しているけれど
再生が可能な状態”、のことを指します。
壊れてまったく起動しない機械やデータ、のことはグリッチとは呼びません。
と、ありました。








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 映像を観た時は、なんだかよくわからないけれど、凄ーい!
と思いました。PCに繋げられることに驚きました。

ブログには『正解の確信がない、仮説の積み重ねです。』と
書いてあったので、地道な作業の積み重ねなんでしょうね。

素晴らしいです。

glitchKnitのブログはこちら




2013/05/15

God save my shoes


 ただ今公開中の映画「私が靴を愛するワケ」を観ました。

ハイヒールと女性の歴史を紐解きながら、ビジネス、心理学、社会学、デザイナー、セレブが靴の魅力を語ります。

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 いろんな角度から語っていて、面白かったです。

靴の消費国第1位はアメリカ、次がフランスで、フランスのヴォーグ誌によると、読者の8割は靴中毒者で、小型車1年分の総額を靴につぎ込んでいるそうです。

 誰が最初にヒールを発明したのか?というのは、未だに解っていません。

「ペタンコ靴でセクシーに見せるには身体を磨かないといけないけれど、ハイヒールなら 一瞬にしてセクシーになれる」

というコメントに、思わず納得してしまいました。

ドラァグクイーンが ヒールを履きこなしているところは、嫉妬してしまいます。

私もたまーに、ヒールを履く事がありますが、歩き方がわるいのか。。
すぐ足が痛くなってしまいます。
皆さん、耐えているのでしょうか?

でも、映画を観て物欲がー 増しました。


 作品をイメージしたオリジナルのハイヒール型ケーキが、伊勢丹新宿店にて5月末まで販売されているそうです。

食べるのが、もったいなーい!














2013/05/08

PUNK:CHAOS TO COUTURE












 ニューヨークのメトロポリタン美術館にて「PUNK:CHAOS TO COUTURE
というタイトルで、パンクをテーマとした展示が5月9日から8月11日まで
開催されます。

6日に行われたガラ・パーティーの様子。













参考元:http://www.vogue.co.uk/  
   http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2013/punk/video

*Metのサイトにあるビデオは1時間ぐらいありますが、
熱気が伝わってきます。
そして、皆さんゴージャスです!










2013/05/07

Nekozushi














 ネコずしとは寿司のシャリの上にネコがのっている非常に不思議な生物です。
昔から多数の目撃情報や研究資料が残されていますが、
未だ多くの謎に包まれており、滅多に人前にはその姿を
見せる事はありません。

多くの研究者がその生態の解明に人生を捧げてきました。
ネコずしは「すき間」を通じて、我々の住む次元とは違う別の次元へと
移動している、という研究成果も報告されています。

「すき間」の向こうにはネコずしの世界が広がり、
こちら側である人間界のネコたちの真実の姿がそこにあるという事が
近年の研究でわかってきました。















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トロ美


 今、ジワジワと人気がでているようですね。
ストーリーが、確立されているところが凄いと
思いました。
そして、研究活動の報告もありました。

なんと、アプリまで出ています!

『本来魚がいるはずのところにネコがいる。
何故でしょう。』

面白い〜


     公式サイト http://nekozushi.com/








2013/05/05

Vivienne Westwood x Virgin Atlantic Airways

 ヴィヴィアン・ウエストウッドは、ヴァージン アトランティック航空の
新ユニフォームのデザインを発表しました。





















 女性キャビンクルーのユニフォームは、独特のカッティングにより、
シルエットもさることながら機能性も備えたデザインが考えられました。
シェイプとサイズが身体にぴったりとフィットする女性らしいシルエットです。

ジャケットも女性ならではのボディラインを強調したデザインで、
バストラインにプリーツが入っており、ウエストは絞られ、ヒップラインを
美しく見せます。
ペンシルスカートは、前からはシンプルなラインに見えますが、
後ろから見ると、セクシーなダーツとダブルプリーツが入り、魅惑的な
ヒップラインを創り上げます。

 男性クルーは、一見シャープなサビル・ロウスタイルのスリーピース
スーツに見えますが、深みのあるワインレッドのウール素材を用いた
ジャケットのポケットと、折り襟部分にはグレーのウールが影のように
施されています。これは伝統的な英国スタイルに、現代的なテイストを
加える効果があります。

新ユニフォームの多くには、リサイクル素材が用いられる予定です。
特に使用済みのペットボトルから作られたリサイクルポリエステル糸が
使われます。スーツの生地もナノ加工が施され、衣料を長持ちさせ、
さらに色持ちも良くすることで、長く着用できるようになっています。

キャビンクルーの他、パイロット、空港ラウンジ「クラブハウス」、
そして「ヴァージン ホリディ」のスタッフなど7,500名以上の職員が新しい
ユニフォームを受け取り、デザインのプロセスに関与することになります。

乗客はキャビンクルーや 地上職員によるユニフォームの試着が始まる
2013年7月から、新しいユニフォームを目にする機会もあるでしょう。
その後、クルーからの実用性や着心地な どのデザインに関する
フィードバックを経て、2014年に新ユニフォームを導入する予定です。

  ヴィヴィアン・ウエストウッド公式ホームページ より


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 お試し期間をもうけて、更に機能性を追求していこうとする
作り手側の情熱を感じられた記事でした。
キャビンクルーの他のデザインも気になります。



   






2013/05/01

EAMES


 5/11〜公開される映画「ふたりのイームズ」の先行上映会に行ってきました。

イームズ・チェアの誕生秘話と、夫妻の軌跡のドキュメンタリーです。







  「理解することを他人任せにしない、それがイームズ式デザインの秘訣。1つのアイデアを出して捨て、50のアイデアを出して捨てる。いくつか試作品も作り、ダメなら捨てる」

「デザインは、お客さまに対して、良いもてなし役にならなくてはいけない。さまざまな人が座る椅子を作るために、大勢の体形と姿勢の平均値を把握することから僕たちは始めた」

「僕たちのエネルギーがどこから来るか。いわばボードビル芸人のようなもので、30枚の皿を同時に回しながら、落ちそうな皿をすばやく直しつつ頑張り続けているのに近いんだ」




「私は画家になるための勉強をしてきたけれど、たとえ家具や映画の仕事をしている間も、絵をやめていた気がしない」

「絵もデザインも、写真も同じ。フォーマットが違うだけで、やることは同じなの」

「"最少の材料で最大のお客様に最高の商品を"というのが根本にあったから、私たちは大量生産に興味を持った」


                        http://www.uplink.co.jp/eames/ より抜粋

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イームズと言えば、家具のイメージが強かったのですが、
 おもちゃ、建築、映画まで作っていたんですね。
どんな映画を作っていたのか、とても興味があります。

イームズ・オフィスにいたスタッフや家族に、インタビューを通じて
二人がどんな人柄なのかがよくわかります。
レイのファッションも  絵本から飛び出てきたような
チャーミングな印象です。

でも、単なる美しい物語だけではなく、リアルなところが良かったです。
(チームとして作品をつくっているのに、代表のチャールズだけに
スポットライトがあたる嫉妬心とか、最後の方には愛人まで登場!)

作品が長く愛される秘密が、映像として残っているのは嬉しい!
オススメ映画です!!