2014/02/03

Adire


 ナイジェリアのギニア湾沿岸に暮らすヨルバ族の「アディレ」と呼ばれる藍染め布を見てきました。


使用する藍は、藍藤(あいふじ:英名Yoruba Indigo)という品種で、ヨルバの人は「エル」と呼んでいます。

藍の品種は開花の直前が一番発色が良いとされてますが、藍藤だけは発芽まもない幼葉期にのみ、インディゴ成分を含みます。

小雨期の始まる1月下旬〜2月初旬に出芽するので、葉を摘み取り、製藍作業を開始するそうです。



藍は、葉柚を取り除き葉のみにして、木製の臼に入れ、杵でつきながら水を少量ずつ加えていく。

10分ほど砕かれた生葉は黒く粘り気が出てくるので、テニスボール大に握り固め、乾燥させて藍玉を作る。

その後、灰をふりかけて7〜10日発酵させ大きな土器のかめを使い染色作業を行います。

この技術は母から娘へ、引きつがれてきました。


*アディレ・オニコ Adire Oniko
 ラフィア椰子(ヨルバ語でオニコ)の繊維から作った糸で
 縫い絞りをして防染したもの。

*アディレ・エレコ Adire Eleko
 エレコとは「ペーストを使って」の意味。
 主食であるキャッサバ芋の澱粉をペースト状にして、
 ミョウバンとともに煮詰めて糊をつくり、布地に模様を描いていく。


OK柄

西アフリカでは、およそ12世紀頃より絞り染めが行われていたとされている。

 描かれる模様は昔からほとんど変わってなく、200以上の名前があるといわれてます。










 ヨルバの伝説では、地上にまだオロクン(海の神)の治める海しかなかった頃、天上神がカタツムリの殻いっぱいに入れた砂を四方にまき散らせ、大地を創ったとされる。










 蛇は虹の化身であり、世界の高所と低所を結びつけ、雨の後にのみ姿を現す存在とされる。


ヨルバ文化では藍の神様はIYAMAPO

藍を建てる時に、うまくいきますようにと、名前を唱えるそうです。






  ギニア湾とヨルバ族のアディレは2.23(日)まで生活工房ギャラリー
   三軒茶屋・キャロットタワー3F でやってます。


*****

布の柄は、いくつか組み合わさってできている。
そこに、物語があるようだった。
それを洋服として身に纏い、藍染めをする姿はかっこいいと思いました。

藍は調達しているものではなくて、ここにあるから使っている。
命のパワーを感じます!


参考になる動画を見つけましたので、載せておきます。









0 件のコメント:

コメントを投稿