2012/12/30

THE ART OF PACKING

 
 これから帰省する方、又は旅行に行かれる方へ。

 ルイ・ヴィトンの公式ページにてパッキン術が学べるコンテンツ
 『THE ART OF PACKING』があるのをご存知ですか?




 鞄は、スーツケースの『ALSER(アルゼール)』、キャリーバッグの
『PEGASE(ペガス)』、旅行用バッグの『KEEPALL(キーポル)』の3つです。

たたみ方や入れる順番など、なるほど〜と、ためになりますよ!
ぜひ、チェックしてみてください。

 Bon Voyage!









2012/12/26

サンタが街にやってきた


クリスマス。
終わってしまいましたが
24日、お店から外に出ると、
サンタがいっぱいー
とにかく嬉しいサプライズでした。

渋谷でも目撃情報あり。

寒い中、風邪など引かないで下さいね〜


ありがとうございます!














 別のサンタさんから頂いた
バルーンに入っているものはー

Sweet Lip
 「みつあめ」をチューブに入れ
グロスリップのようなキュートなプレゼント!

昔、江戸の娘がグロスリップ代わりにあめを唇に塗っていたという話もあるそうです。

実際に唇につけてみたら、ほんのり香り、甘酸っぱい味もして
本当にリップとしても使えると思いました。

この甘さが絶妙で、くせになりそうー。  危険、危険。




2012/12/19

尊厳の芸術展 2

木製のブローチ

 収容所では17歳以下の子供が半数を占めていたとも言われ、大人たちはできるだけ普段の生活に近い環境をつくるように努めました。

子供たちの学習に遅れが生じないように、収容者が教師となって授業を行い、本の収集を呼びかけて図書館を開いたり。

ダンス、音楽、俳句、柔道などさまざまな文化、スポーツ活動が行われていました。

 未来に希望を持つことが難しい環境の中で、収容者は芸術やスポーツ活動により、つらい現実から逃れ、生きる力を取り戻すことができたのです。




左上: 糸で作った花のピンブローチ
  左下、右: ピンブローチとコサージュ
          豆、ひまわりの種、貝殻、木、紙、針金などで作成

      貝殻は地面をひたすら掘ってようやく手に入れられるものでした。


水彩で描かれた封筒  息子への手紙

  絵画やスケッチは収容所内での暮らしを知る貴重な歴史資料になっています。






左上:鶴
 メスキートの木、板材


左下:石で作った硯  

     
右:仏壇
 薪の丸太、くずの木材、金属         


 日本とアメリカは交戦状態で、収容所から出ることができない
人たちにとっては、再び故国日本に帰ることは絶望的だったかも
しれません。
しかし、故国日本の文化と伝統を忘れることはありませんでした。

厳しい生活の中でも自分たちのルーツを忘れない人間の心意気と
尊厳が伝わってきます。



日本人形: 着物の布、クレープペーパー、針金、刺繍糸、インク、木

 多くの収容所では、手先の器用な人たちが日本人形教室を開いて
その技術を伝授しました。

人形の服は収容所の住居者から提供してもらった生地などを縫い合わ
せたものです。

服装やポーズによって日本の格式や伝統を上手に表現しました。

*****

 作品を集めて回った日系3世のデルフィン・ヒラスナさんは
母の遺品を整理する中で木製の小鳥のブローチを見つけ、それが
1940年代から引き継がれていることに衝撃を受けます。

生前、母は収容所についてほとんど語ることはありませんでした。

本の執筆用に芸術作品を収集するにあたり、作品の所有者の体験談を
聞くことができました。 収容所にいた日系人のもとを訪ねる中で
親達の想いに気づきます。
それは、これからアメリカ人として生きる子どもたちが、アメリカ
に対して反感を抱かず、前向きに生きてほしいという願いでした。



 なんて発想が豊かなんだろう!!
物質の豊かさと心の豊かさは反比例するのだろうか?
と、思ってしまいました。

作品はどれも細やかで、品があります。
そして手の温もりが伝わってきて愛らしい。

隅に置かれていた作品たちが、こうして展示されて大切な役割をはたしています。

来年は福島、仙台、沖縄、広島と巡回します。
ぜひ、沢山の人に見て頂きたいと思う展覧会でした。
  





2012/12/18

尊厳の芸術展 1


 第二次世界大戦中に強制収容された日系アメリカ人が制作した
美術工芸品を集めた展覧会です。



収容所の風景 木の板を彫り込みペンキで彩色






 日米開戦の影響を受け、アメリカ西海岸やハワイの一部地域に住んでいた日系アメリカ人およそ12万人が強制収容されます。


 破壊活動やスパイ活動をするおそれがあると、砂漠や沼地に造られた収容所に送られました。


蓋付籠 葦、玉ねぎを入れる袋で作った紐




 強制的に立ち退きを命じられた日系アメリカ人たちは、手荷物以外の持込が許されず、 家や会社を売り渡したり、やむなく財産を手放したりして収容所に連行されました。

砂漠の中などに作られた強制収容所での生活は3年以上も続きます。





煙草入れ 玉ねぎを入れる袋で作った紐、顔料

 
収容所内の住宅は「バラック」と呼ばれた粗末なもので、個人のプライバシーもない狭さで、砂塵なども吹き込むこともありました。

その頃の生活は必要最低限の家具と食事だけが保証された貧しいものでした。

そのような環境の中で、人々は乏しい道具を使って机、椅子、籠、棚などの日常生活に必要なものをつくっていきました。

しかし、質素な生活用具の中にも、大きさや形などに創意工夫と丁寧な作業という「ものづくり」の原点が認められます。





        左、レース編みの手提げ袋  布、くずの木材、糸、絵の具
           右、造花  パイプクリーナー、ガラス製のマヨネーズ容器




左下は収容所の模型
*作品エピソード (息子さんの話より)

 収容された人々には番号が付けられ、管理するアメリカ人からは、その番号で呼ばれていたため父は、表札を彫り上げると、それをバラックのドアに釘で打ち付けました。
 
「ここにいるのは山市なんだ」と。
日本人は自分の名前に誇りを持っているのだと
父はよく言ったものです。

たとえ無意味かもしれなくても、とにかく前に
進むしかないんだと。それが人生なんだと。
つまり、決してあきらめるなということでした。

                              つづきます。。。 







2012/12/14

The Art of Ironing

     
            『Philips』スチームアイロンのCMを撮影する中で完成した作品







2012/12/12

はんなり つづき

       30年代のジャケットのつづきから。。。

   

前身頃


後ろ裏

前身頃のハ刺し

       後裾裏にポケットを付ける発想が新鮮でした。
       ハ刺しは、とっても細かいです。


ティータイム

     一息ついて。。。
     次は 京都の見所など、地図や資料で説明してくださいました。



 *垣田先生 オススメ展示会

・アルマーニ 『ECCENTRICO展
会場:アルマーニ / 銀座タワー 9F
   東京都中央区銀座5-5-4 
会期:~12月13日(木)
開館時間:11:00~20:00 (19:30最終入場) 入場無料


・ブルガリ銀座タワー5周年記念
『イタリア至高の輝き展』
会場:ブルガリ銀座タワー 4F
   サローネ コンドッティ・8F プライベートラウンジ
   東京都中央区銀座2-7-12
会期:12月30日(日)まで
開館時間:11:00~20:00 入場無料

  *オススメDVD

「エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン」

*****

 楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまいますねー。
普段、高級生地を扱うことがない私にとって
とても勉強になりました。
そして、実際に着用して着心地の感覚をつかむことは
大切だと改めて感じています。

垣田先生、貴重な資料やたくさんの情報を提供してくださって
感謝しています。
会をひらいてくださり、ありがとうございました。
もっと、お話をお聞きしたかったです〜。
又、次回を楽しみにしています!!







2012/12/11

はんなり

        
  先日、「垣田先生と楽しくすごそう会」がありました。

  会場に到着すると、テーブルには素敵な 絵はがきに
  御菓子が添えられていて、垣田先生が出迎えてください
  ました。

  参加したみなさんとも 久しぶりにお会いするので
  心がはずみます!





        最初に、講習会の時の様子から。

      
 イメージ画像        デザイン画          
  
      

         使用した生地です。
 

     ジョン・キャバンディッシュ(John Cavendish)は1998年にイギリスで
    創業したスーツ、アウター、ボトムス用ファブリックメーカーのブランドです。





         こちらはインナーです。
 
    


        講習会の映像をプロジェクターで見せていただきました。
        
        モデルさんは、身長が170cmくらいだそうです。
         肩のラインが美しい〜
  



        パターンです。
        袖山のイセ分は7cmほど入っているそうです。




         こちらは以前、ハトホルの授業で作ったジャケットです。

        試着させてもらいました。
        肩から胸にかけて厚みがあると、見え方が違いますし
        背筋がシャンとします。
        袖下のかま底位置もピッタリ!



       そしてそして、30年代に作られた貴重なジャケットを
       持ってきてくださいました。


           わ〜、みんなの手がのびるー


                      つづきます。。。


2012/12/01

GOOD DESIGN AWARD







「デザインあ」が2012年グットデザイン大賞を受賞しました。
海外からも高い評価を受けている番組です。


概要

 デザインとは、人とモノ、人と人との関係を「より良くつなげる」ための
観察・思索・知恵・行動のプロセスである。
そのようなデザインの面白さを子どもたち に伝えるのが「デザインあ」。
毎回、第一線で活躍するデザイナーが、子どもたちの周りに当たり前に存在
している様々なモノや仕組み、人々の行動などをデザインの視点から見つめ
直し、ユニークな映像と音楽で表現する。

その目的は、未来を担う子どもたちに、より良い社会を作るために
「デザイン」が持っている役割に気づいてもらうこと。そして、物事を多角的に
とらえる力や本質を見抜く洞察力、さらに新たな価値を生み出す創造力など、
デザイン的な思考を育てることである。

*****

 番組をよく見てくれているのは小学校入学前の子供たち、次が30代の大人たち、
そして小学生らしいです。

私は一度もこの番組を見たことはありませんが、HPを
チェックしてみました。 http://www.nhk.or.jp/design-ah/

興味をもったのは、様々なジャンルのデザイナーが子供たちに
デザインの心を語る「デザインの人」。

自分の好きな場所を見つけてみよう!

そこにいると気持ちがよかったり、安心したりする場所を見つけてください。 建物の中でもいいし、自然の中でもいいです。 そして、どうして自分がそこにいると気持ちがよかったり安心したりするのか考えてみてください。
そうすると、自分なりの居心地のよさ、好みがわかるようになると思います。 それが自分なりのデザインの始まりになるはずです。 なので、みなさんぜひ、自分の好きな場所を見つけてみよう!

本物を見て、自分なりに感じてみよう!

いろいろなことを本やテレビで知るのもいいのですが、できることなら実際にその場所に行って、 見たり聞いたりして感じるということをしてみてください。 例えば、古いお寺に行ってじっと古い建物を観察してみたり、 動物園に行ってある動物をじっと観察するのです。 本物にふれるといろいろなことが伝わってきます。 そこで感じることは人によって違いますが、それでいいのです。 あなたなりに感じたことを大切にしてもらいたいと思います。
なのでみなさん、ぜひ、 本物を見て自分なりに感じてみましょう!

形ではなく、モノが生まれた理由について考えてみよう!

たとえば、照明器具でいうと、外側の形をデザインするのではなくて、光そのものをデザインするということです。 あるいは、椅子でたとえると、椅子の形ではなく、座るという行為について考えるということです。 みなさんも、形ではなく、モノが生まれた理由について考えてみましょう!
                   
                           「デザインあ」HPより抜粋


「デザインあ展」が、来年開催されることが決まりました。

   期間:2013年2月8日(金)~6月2日(日)
   場所  : 21_21 DESIGN SIGHT
 

 HPを見るだけでもワクワクします。
映像や音楽がプラスされると、どうなるのかが気になるところ。
純粋な気持ちで、ものごとを捉えることって大切!



           

2012/11/26

自然との共生


 工房の日常を記録したドキュメンタリー映画「紫」
トークイベントと共に行ってきました。

工房の吉岡更紗さんより

 この映画は、川瀬美香監督が工房の近くに住まいを借り 1人で全て撮影し、監督からは特に指示はなく、時々質問が入る程度で 自然な形だったので、しばらくは撮影と気づかなかったそうです。


この映画の大半を撮っていたのは2011年の冬で、その3月には東北の震災があり、とても感慨深い年だったということを語ってくださいました。


客席から「好きな色は何色ですか?」の質問に対しては『やはり紫です』と答え、
【此の糸】と書いて 紫 と読み、また【ゆかり】という縁を結ぶ 意味もあるそうです。
 

紅花で染める
江戸時代後期から染屋を営む「染司(そめのつかさ)よしおか」の
5代目当主、吉岡幸雄(よしおか さちお)さんは、40歳を過ぎた頃より 家業を継ぎ、染師 福田伝士さんと共に植物染による日本の伝統色の再現に取り組んでいます。

それまでは、 出版広告の仕事をしていました。(27歳の時に美術図書出版「紫紅社」を設立、
広告のアートディレクターなども務めてます)

 

1200年ほど続く奈良 東大寺のお水取り。十一面観音には和紙による椿の造り花がささげられる。















******

 職人の生き方、ものづくりのあり方、その前に人としての在り方なんだと
改めて感じました。

生き方って、顔に出ますね。
私もそういう歳のとり方をしたいと思いました。

それにしても、「私ってなに人なんだ?」と思わず書きながら
つぶやいてしまった。。。
日本のこと、何にもわかってなーい。






*鎌倉長谷寺にて開催中

染司よしおか 吉岡幸雄展 「日本の四季展」
紅葉と植物染布のインスタレーション 
期間:平成24年11月23日(祝)~12月9日(日)
http://www.hasedera.jp/index2.html


*NHK Eテレ「課外授業ようこそ先輩」再放送決定!

「豊かな色の世界を知ろう」講師: 吉岡幸雄
2012.12.14(金)19:25〜、16日(日)14:00〜 NHK Eテレ


*NHK BS新番組『新日本風土記』
 
吉岡幸雄出演「京都 色いろ」再放送

2012.11.26 (月) 17:00〜17:57 テレビ出演




2012/11/25

なごむ

 
 髪をカットしに、友人のヘアサロンへ行くと、そこにはダンナさまの作品が飾ってありました。

ダンナさまは、IT関係のお仕事をしているのですが、独学でクレイアートを作っています。

とってもかわいいので、紹介します!








楽しい色づかい


天井まで凝ってます!


去年頂いたカード。かわいい〜




    情熱って凄いなーと、改めて感じます。
   いつか、個展をする日を楽しみにしてまーす!!




2012/11/22

習性


 オスのミノムシは成長すると、
ミノを出てミノガになる。
一方、メスのミノムシは一生ミノムシのままだという。 ミノの中に留まり、ひたすらオスを待つ。

ミノムシの生態と、人間の女の子が
オシャレすることのイメージを交差させることで、

「恋愛のおいて女の子はいつも誘われるのを待つばかりなのか?」

「装いは何のため?」と問いかける作品です。














  ミノムシに女の子の服の端切れを与え、ミノとしてまとってもらう。



洋服を一部を切り取り、細く切ってミノムシに与えるとミノムシは自分でミノをつくる。

様々なテイストのコーディネートの女の子の服を元に、様々なコーディネートのミノムシが生まれていく。


ミノムシに細く切った色紙などを与えてミノを作らせる行為は、日本では古くから子供がおこなう遊びである。





衣装協力は VIVIENNE TAM
です。














*******

 会場にはモニターがあり、ミノムシが端切れを まとい作品が出来上がっていく
過程が見られます。
その仕草が、かわいらしく見えるのが不思議。
ちょっとした民族衣装にも見えた。

AKI INOMATAさんの作品をはじめて知ったのは、これです。




やどかりに「やど」を渡し、やどかりが気に入れば背負ってもらう作品。
 面白い! この発想はどこから?と思ったらコメントがありました。


『この作品は、ある展示の際に聞いた話をきっかけに着想した。
旧在日フランス大使館の建物が2009年に解体され、隣接する土地に
新しいフランス大使館が建てられた。

”旧”在日フランス大使館の土地は、2009年10月までフランスだったが、
以降50年間日本になり、その後またフランスになるというのだ。
この話に衝撃を受け、やどかりのやどを引っ越しする習性へと飛躍した。

 同じ土地であるにもかかわらず、平和に国が入れ変わっている事実。
そんな大変なことが、私たちが気がつかないところで、行われている。
一方で、似たようなことは、私たち自身と無縁ではない。

例えば、国籍の取得。移住。移民。 中身は同じでありながら、背負う
「やど」によって、すっかり見た目が変わってしまう。
私が渡した、いろいろな国の建物を模した「やど」を背負うやどかりは、
国境を軽々と越えていくようにも見える。』


次の作品も楽しみです。




 

2012/11/20

ヴェルサイユでの現代美術展

 ヴェルサイユ宮殿で2008年から毎年開催されている現代美術展。
宮殿側の意向で始まったこの期間限定の催し物、2010年には日本人の
村上隆さんが作品を展示していました。

今年は フランス生まれのポルトガル人、Joana Vasconcelos
(ジョアナ・ヴァスコンセロスさん)が選ばれたそうです。
もう展示会は終わってしまいましたが、作品を紹介します。


メアリー・ポピンズ

独立した心・赤
拡大すると、フォークです!

マリリン  (巨大なハイヒール!)
拡大すると、鍋です!

衛兵たち (レースで覆われてます)


リリコプター
シートもピンク!

シャンパンボトルで作られてます

********

繊細で大胆な作品ばかり。
又、発想がすごいー。
背景がヴェルサイユ宮殿とあって、ゴージャスさが増す感じです。
すっかり彼女のファンになりました。
どうやって、作品を運んでいるんだろうか。。。

ジョアナ・ヴァスコンセロスさんのサイトはこちらです。

http://www.joanavasconcelos.com/obras_en.aspx

ひとつひとつの作品に映像が付いていて、見入ってしまいます。。。。