2011/12/28

14歳のワンピース3

*3、4日目 プリントする

実際の生地にプリントしていきます。
素材は綿で、色はピンクとブルーのどちらかになります。
最初に顔料で色を作っていきます。(彼女達自身で作ります)


試し刷りをして色を確認しながら、作業を進めます。
同じ版で色を変えるときは、渋紙を洗って再度使用します。
いっきにプリントするのではなく、一色ずつプリントした部分をドライヤーで
乾かしながら、丁寧に仕上げていきます。


生地には薄く身頃の出来上がり線を入れ、図案を確認しながらプリントします。
前身頃だけではなく、後ろ身頃にもプリントを入れます。

仕上げアイロンをして終了です。
後はプロの方が縫製して後日、彼女達の元へ届けられます。

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ワークショップを終えて

初めてとは思えないくらい、素晴らしい作品だと思います。
作業をしている彼女達を見ていて感じたことは、瞳の奥に『純粋さ』があるから魅了されるのかなーと。
あの集中力とブレない決断力には感心しました。
毎回どんな気持ちで仕事をしているのか。。。自問した方がいいかもしれません(汗)

来年の初めに発表会があります。
出来上がったワンピースを着て、自分でコーディネートも考えてくるようなので
今から楽しみにしています。
このワークショップがきっかけで、将来デザイナーを目指す子がでてきてくれると嬉しいですね。

最後に、快く見学OKとしてくださった講師の飛田さん、写真を提供、協力してくださった生活工房の天野さん、ありがとうございました。


2011/12/27

14歳のワンピース2

*2日目 感情を形にする

選んだ言葉から感情を導き、それをデザインしていきます。
折り紙を使って、色と形を決めます。













身頃が入る大きさの模造紙に、デザインした形を配置していきます。


プリントする時の判になる渋紙にトレースします
渋紙を切り抜いて本日の作業は終了です。
ワンピースのサンプルが3型用意されてあり、その中から好きな形を選んでおきます。

次回からプリント作業に入ります。

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2日目を終えて

このワークショップは、昼の1時~5時までなのですが、
感情をデザインしてバランスを見ながら配置するまでの彼女達の集中力に驚きました。
もし、自分がやったら時間内にできるのだろうか???と。
デザインも本当に素晴らしいです!
つづきます。。。。

2011/12/26

14歳のワンピース1

*1日目 言葉から感 情を知る

会場には少し緊張ぎ みの14歳が9人参加していました。
講師の先生の紹介や自 己紹介の後に、大きな模造紙が配られ、そこに言葉を書 いていきます。
事前に「自分の好きな 言葉を集めてくる」という宿題があったようです。


言葉をならべていきます

順番に、一人ずつ前に出て好きな言葉を発表し、講師の先生とディスカッションしながら形にしていく言葉を選んでいきます。
彼女達の選んだ言葉の中には、友人、又は先生からかけられた言葉や、大好きなミュージシャンの歌詞などがありました。

「その言葉を聞くとどんな感情になるの?」
「どんな時にその歌を聞くの?」
「その曲を聞くとどんな感情が浮かんでくるの?」
と、彼女たちから具体的な感情を引き出し、一番思い入れのある言葉を選びます。
そして、形や色になるキーワードをメモしておきます。
一人ずつ時間をかけディスカッションして、この日は終了しました。

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1日目を終えて

とにかく興味津々で、「言葉の発表」を聞いていました。
私にとっては非日常の空間だったので、とても新鮮で彼女達の宝箱を覗かせてもらった気分でした。
ディスカッションの中で、言葉に対しての感情のやり取りを聞いていると、その人を取り巻く背景が見えてくるのが面白いなーと感じました。
「自分を越えるよりも自分を変える。の方が今の自分にピンとくる」っていう言葉を聞いた時、ドキッとしました。14歳は思っている以上に大人です。。。

今回は彼女達の言葉を紹介出来ませんが、機会がありましたら追記したいと思います。
つづきます。。。

2011/12/06

14歳のワンピース

ちょうど、1ヶ月前に何気なく、インターネットでイベント情報を検索していると気になるワークショップを発見!
『14歳のワンピース』
私のアンテナがすばやくキャッチしたのでした。

「14歳のワンピース」は、成長とともに変化していく14歳の「今」のこころとからだを、ワンピースに記録するワークショップです。
spoken words projectのデザイナー・飛田正浩さんとともに、日々のなかから言葉を集め、そこから感じる気持ちを色や形にあらわし、テキスタイルデザインとして布にプリントします。
14歳のこころは、どんな模様になるでしょう。あなただけの一着のワンピースを着くってみませんか? ※縫製はプロがおこないます。

【講 師】spoken words project 飛田正浩 1968年生まれ。多摩美大学卒業。spoken words=詩の朗読の事。言葉に出来ない感情をあえて言葉にするように、私はその感情をあえて服にしています。詩のような服。現在、テキスタイルを中心 とした洋服づくりを展開中。テキスタイルデザインにおけるルールに縛られず、一枚の布に絵を描くようにオリジナルプリントを製作。

対象が、14歳と限定されていることや、感情をかたちにするという企画に興味を持ち、関わりたい衝動で、この企画をしている生活工房さんにメールをしました。(偶然なんですが、講師の方の洋服を持っていたというのもあり、お会いしてみたい気持ちもありました)
見学OKとなりましたので、計4日のワークショップのレポートをお届けしたいと思います。
前半の2日は終了していてまとめている最中ですのでしばらくお待ち下さい。