色からはじめるー宇宙の色 監修 井田 茂 (天文学者)
光なくして色を感じる事はできません。
自然界において、わたしたちが感じる光とは太陽の光に他なりません。
そのうちの目に見える光が色として知覚されます。
太陽の光は黄色い光ですがこれをプリズムと呼ばれるガラスの三角柱に
通すと、無数の光があらわれます。太陽光のスペクトルです。
光は波長の長短であらわすことができます。目に見えない光も、
波長で知る事ができるのです。同様に、色の違いも物理的な波長の違いで
捉える事ができます。
色自体には物理的な実体はありません。わたしたちは、目の中にある
網膜細胞が感知した光の波長の違いを、脳でシグナルとして変換し、
色を感じているのです。
18世紀、天文学者たちは遠く離れた星のことを調べるために、
星の色に着目しました。
太陽のような恒星は核融合で輝きます。
その光の波長は星の表面温度で決まります。
高温の星は青白く、低温の星は赤い。つまり、核融合の効率と内部構造が
星の色と明るさを決めます。天文学は星の色と明るさを観測して、
その恒星の構造や進化段階を探り出して現在に至っています。
星の色をみれば、その星の物語がわかります。
宇宙を知るために、色からはじめることで天文学は発展してきたのです。
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入り口のパネルに書いてあった全文です。
読んでいてロマンを感じました。
あと、生地の糸や裏地の色を決めるとき、デザイナーさんは必ず外に出て
太陽の光で確認していたなー。なんて思い出してしまいました。
つづきます。。。
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