エドワード・スタイケン写真展
モダン・エイジの光と影1923-1937
1920-30年代の、約200点に及ぶファッションと
ポートレートの紹介。
『ヴォーグ』と『ヴァニティ・フェア』のために、スタイケンが1923年から1937年までの15年にわたって撮影した写真から構成されてます。
《アール・デコふうの大判スカーフをまとうタマリス》 1925年 |
《女優メアリー・ヘバーデン》 1935年 |
「ヴォーグをルーブルにしよう」ーファッション写真というアート
『ヴォーグ』誌の美容特集にヌード写真を使うのをためらった編集長を、
スタイケンはこう言って説得しました。
ルーヴル美術館にもヌードの作品はたくさん展示されています。
だけど誰も問題にすることはありません。
そんなルーヴル美術館と『VOGUE』を並べる。
この殺し文句に編集長は納得し、ヌード写真は掲載されました。
《シュザンヌ・タルボットの黒いチュールのヘッド・ドレスと、
黒いキツネの襟つきブロケード・コートをまとうモデル》 1925年
《シェリュイのドレスを着たマリオン・モアハウス、
コンデ・ナストのアパートメントにて》 1927年
「モアハウスも私も、ファッションそのものには関心がなかった。
ただ、彼女は撮影用の服に袖を通したとたん、それがドレスであれ
乗馬服であれ何であれ、いかにもそれを身にまといそうな女性に変身
することができたのである。」
『オーギュスタベルナールの白いキツネの襟のついたクレープ素材の
コートに身を包むマリオン・モアハウス』1929年
《グレタ・ガルボ》 1929年 |
《女優グロリア・スワンソン》 1924年 |
Edward Steichen
エドワード・スタイケン
ルクセンブルク〜アメリカ 1879-1973
1911年、スタイケンはフランス人ファッション・デザイナーのポール・ポワレがデザインしたガウンの写真を撮影し、『Art et Decoration』誌の4月号に掲載されました。これが世界で最初に撮影されたファッション写真であるといわれています。
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美しく、引き込まれる写真でした。
当時の「ヴォーグ」も展示されていて、
表紙がシンプルで新鮮に感じたこと。
今の表紙は、インパクトのある言葉で埋められている。
個人的には、20-30年代の方が好きです。
スタイケンは花の栽培もしていて1911年に花の品種改良に成功し、
フランス国家園芸賞金賞を受賞し、そして、独学で幾何学を学んでいる。
作品だけではなく、どんな人なのか とっても興味がわいてきて
ネットでスタイケンのことを調べていたら、エドワード・スタイケンのことば
というのがあり、
「物事を見ることを本当に始めるならば、それらを感じられるようになるのだ。」
とありました。
心にのこります。。。
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