「木はクリエイティブの象徴。1本ずつていねいに木々を育て、やがて森にしていきたい」
アートディレクター植原亮輔さんと渡邉良重さんは、 その願いを込めて2012年1月「キギ」を設立しました。
今回は、そのイメージやコンセプトの素となる、 プライベートワークをご紹介する場となっています。
木は土の中から水分養分を吸収し、幹を通じて枝葉を広げ、時に花を咲かせ、時に実を結びます。
私たちはその様子から、地面を境にして<集合>し<拡散>していく、ひとつのカタチをイメージしました。
この<集合→拡散>というサイクルを永遠に繰り返すことが、クリエイティブのあるべき姿なのだと考えています。
「時間の標本」は、本の中から羽ばたく蝶たちとともに生まれた。
閉じられた書物が開かれるとき、蝶の羽もまた書物の時間から解き放たれる。
蝶が亡くなった人の魂の運び手であるのなら、ここに止まった蝶たちは、今は見えなくなった時間からの使者。
ページの合間で羽を休め、開かれると目覚め、閉じられるとまた書物の内部宇宙へと羽ばたいていく。
「集合」
レース模様のパターンを切り離し、個別に着色して、再度組み合わせて繋いでいく。
多種多様な花が一挙に咲き乱れる。
ここに「集合」したエネルギーはやがて「拡散」される。「拡散」されるための「集合」なのだ。
「蓄積」は過去。「集合」は現在。
そして「拡散」は未来。
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静の中に動を感じられる。ひとつの雫から波紋が広がっていくような
美しい展示会でした。
HPには、今までのお仕事の写真がUPされています。
“これそうだったのか!”と思うもの、心がくすぐられる作品が並んでおります。
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